2025.04.10
4月10日 春の展覧会御礼

3月11日㈫~23日㈰の13日間、下高井戸の『ぽーときたざわサテライト』にて開催された『心を伝える学生折り句展×街かどアーティスト展』。

続いて3月29日㈯・30日㈰に行われた桜上水『むつみ会館桜まつり』。

おかげさまで盛況のうちに終了しました。

お運びいただいた皆さま、メッセージをいただいたり遠くから心を寄せて下さった皆さま、開催に協力いただいた関係者の皆さま、誠にありがとうございました。

今日は、早春の風に乗って繰り広げられた15日間の様子をお伝えしたいと思います。

 

 

下高井戸商店街 ぽーときたざわサテライト会場

 

まずは『心を伝える学生折り句展×街かどアーティスト展』。

主催の『ぽーときたざわ』さんは、社会福祉法人『めぐはうす』さんが運営されている、世田谷、北沢地域をカバーする区の地域障害者相談支援センターです。

昨年12月、しもたかステーション教室のはす向かいにあるこの素敵なスペースで開かれていたクリスマス展を見学させていただき意気投合。

合同展の実現を目指してミーティングを重ね、この春、小さいけれどあたたかな展覧会が生まれました。

 

 

展示空間デザイン Life Garden

 

付属施設『まごの手便』さんをはじめ、様々な背景を持つ方の絵画やオブジェ、手作りスイーツに、支えていらっしゃる方々の愛情もたっぷり感じます。

遥水書道院からは40点の作品を展示。

 

 

 

 

 

小学生から高校生までの心の伝わる折り句も、その優しい世界に自然に溶け込みました。

賑やかな下高井戸商店街という地域性の強いエリアで、そこだけ手のひらサイズのテーマパークのようなくつろげる場になったのではと思います。

 

 

ゆったりとした時間が流れるフロア  photo by 森優子

 

通りがかりのお客様から「ここ、いつもやってるんですか?」「今度はいつですか?」など嬉しいお言葉をいくつもいただきました。

俳優の遠藤憲一さんが4月から始まるお料理番組のロケで通られ、「何やってんの~?」と声を掛けて下さるというサプライズも笑。

 

 

美味しいスイーツは完売でした

 

私は、『めぐはうす』さんが歩まれた苦難の歴史と尊いお仕事に敬意を込めて、折り句を書かせていただきました。

背景のグリーンは、画家のLife Gardenさんがコンセプトカラーをイメージして施して下さった美しいスプレーアート。

まくらはロゴマークの色味をモチーフに、ハートをかたどった「め」はカラフルに楽しく。

 

 

カラーはキラキラ輝く呉竹のパール顔彩を使用

 

代表者様より嬉しいご感想をいただきました。

 

『初めて観る折り句は素晴らしく、感動致しました。「めぐはうす」の折り句は涙が出るほど嬉しかったです。その折り句に恥じないよう仕事をしていきたいと思いました。今後ともこのご縁が続くことを願っております。』

 

こちらこそこれからも共に、地域の皆が分け隔てなく、安心して繋がりあえる場を創っていけたら幸いです。

 

さあそして、先月末は桜満開の吉報のもと開催されたむつみ会館桜まつり。

土曜日は冷たい雨の一日でしたが、それでも大勢の方にお越しいただきました。

 

 

日曜日は待ちに待った快晴

 

約4年に渡るコロナ禍を経て、みんなで自由に集い、食べて飲んで楽しめることのありがたさを感じた幸せあふれる二日間。

 

 

町内会の方々の尽力でサービス満点のおまつり

 

今年は日大のボランティアサークルの皆さんが各所で若い力を発揮してくれて頼もしい限り。

絵画教室PIAZZA GRANDEさんの豊かな感受性を感じる水彩画展、写真家北條正明さんの昭和と令和と対比させた感動的な写真展を始めとした屋内展示コーナーも素晴らしかったです。

 

 

写真の昭和の舞台は広島、令和は銀座でした

 

遥水書道院のコーナーは動きのある展示に模様替え。

 

 

 

毎年こうして作品発表の場を下さり、より良い展示になるよう力を貸して下さる町会の皆さんに感謝するばかりです。

お客様に無料の本格コーヒーや紅茶を味わってもらいながらゆっくり観ていただくことが出来ました。

 

 

 

 

展示のお知らせをした折に、

「このご案内をいただくと、われらが世田谷に春が来た🌸って、嬉しくなってしまいます。パンデミック期にはなかったこともあって。」

というお返事を下さった方がいて胸がいっぱいになりました。

展覧会は日々コツコツと努力してきたことが花開く晴れ舞台。

頑張りを周りの人たちが認めて、褒めて励ましてもらうことでさらに成長、結実していきます。

 

 

 

 

出会いと別れの交錯する春に、地域に根ざした展覧会を開いて10年。(2020年から3年間はWeb展)

不安な心を抱えてみんなそれぞれの場所で前に向かおうとするこの季節。

南から北へ着実に開花してゆく桜前線のように、自信を持って一歩前に進む力になるような明るい展覧会を重ねて行けたらと思っています。

 

 

岬涯書院 花上教室主宰 旨山霄遥書

 

最後になりましたが、大切な生徒さんとご家族の皆さま、友情出品して下さった広島の旨山霄遥先生にも心より厚く御礼申し上げます。

 

 

photo by  MIKAKO

 

折を見てこちらで折り句の全作品をご紹介したいと思っています。

お楽しみに。

 

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