2024.01.20
1月20日 昇り龍のように

新しい年が始まってあっという間に20日が過ぎました。

能登半島地震の被災情報や17日の阪神淡路大震災29年の映像に重たい気持ちが続きますね。

被害に遭われた地域の一日も早い復興と皆さんの生活が少しでも落ち着かれますよう心よりお祈りします。

いつも通りの日々を送れていることに感謝して、一日一日を大切にしたいと実感する毎日。

教室の年越しが例年通りであったことも感じ入りました。

熱気ある書初め練習で稽古納め、そして干支の書初めで大いに盛り上がった初稽古。

年始は辰年の『たつ』や漢字一文字書『龍』に挑戦しました。

 

 

初めて筆を持つYちゃん(小1)

 

『龍』は学校で習わない字である上に画数が多く、偏と旁のバランスも難しいのでみんなうまく書けるかなと少し心配していました。

しかし『案ずるより産むが易し』とはこのこと。

次々に見事に書き上げていく姿に感動。

 

 

姿勢も心構えも立派なMちゃん(少4)

 

半紙に練習したあと、青空に舞う龍をイメージして青い紙に清書。

美しい紙は、刷毛(ハケ)ぼかし模様の入った本格の手漉き画仙紙です。

 

 

最後にお名前を書いて押印

 

印は、おめでたい「吉」の字が入った朱文印(文字が赤)と「吉福」と彫られた白文印(文字が白)の2つを用意。

好きな方を選んでもらいました。

 

 

緊張の一瞬

 

両方とも風雅な龍が彫り込まれています

 

 

 

 

面白いことに朱文のほうが圧倒的に人気でした。

 

 

天まで届け

 

『一緒に住んでるおじいちゃんが辰年だから額に入れるか掛け軸にしてプレゼントにしたい』と話す高校生もいて、暫し表具談義も。

小学生の親御さんからも『帰宅しましたら、龍の字を真っ先に嬉しそうに見せてくれました。』とメールをいただいて心あたたまりました。

 

 

線に表情の出る羊毛筆にトライ

 

『自由に書いていいですか!?』

と開口一番に聞いてきたKくん(中2)。

『もちろん、好きなように書いていいよ〜。』

と言ったものの、みるみるうちに想定を遥かに上回る芸術作品が生み出され驚嘆。

 

 

 

 

何かを見て模写しているのではなくすべて本人の頭と手と筆一本から紡ぎ出されたアートです。

龍が堂々としていたりユーモラスであったり、命が吹き込まれたように技巧の凝らされた作品に教室中が沸きました。

新年、元旦早々に起こった事の重大さと自分の無力さに立ち尽くすばかりの今。

改めて書き手の身体性が宿る手書きのエネルギーに心打たれた干支の書初めでした。

私も明日21日(日)まで茅ヶ崎市の茅ヶ崎市民ギャラリーで行われている『雅月・穂月書道教室展』で、干支の書を出品させていただいています。

 

 

見学レポートは後日のブログで

 

架空の動物である龍は、天高く飛翔するというその夢のような存在自体も人にパワーをもたらすのでしょう。

私も何か皆さんと力を分かち合えるものをと思い立ち、龍が如く飛翔する一年になりますようにと願いを込めたポストカードを作ることに致しました。

 

 

辰年生まれのかたや、ご自身への元気づけに、またご家族やお友達へ気持ちの伝わるプレゼントにいかがでしょうか。

無地と柄入りの2種類です(無料)。ご希望の方はお声掛け下さい。

両方でも大丈夫です。

遠方の方は送料無料でお送りしますのでメールでご住所等お知らせ下さいませ。

今年も大空を駆け巡る龍に乗ってご一緒に、佳きご縁を繋いでいけたらと思います。

 

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