2020.01.30
1月30日 新春の書道展 

『一月往ぬる(行く)二月逃げる三月去る』と言いますが、本当にあっという間に1月も終わりですね。

学校の書き初め大会も終了し、最寄りの小・中学校の展示も見学させていただきました。

 

 

3年生の書き初め

 

書道教室で一生懸命練習して臨んだ学校の書き初め大会。

レッスンに来た子供達に「書き初めどうだった?」と聞くと、みんな照れくさそうに感想を話してくれます。

 

 

1、2年生は硬筆

 

「上手に書けたー!」と笑顔の子や「床で書くから上手く書けなかった。」「周りがうるさくて集中出来なかった。」「大きく書きすぎて下の字がつぶれた。」など臨場感たっぷり。

しかし、表情は明るく心なしか嬉しそうです。

 

 

4年生

 

書道教室に通う子供達にとって書き初めは腕の見せ所、若干のミスはあっても大きな達成感を持てたのではないでしょうか。

生徒の学校のクラスを聞いておき作品を探しながら見ていきましたが、どの生徒も一本一本の線を大事にした丁寧な書きぶりが伝わり頼もしく感じました。

苦手だった点画を克服している作品の前に立つと、何度も練習していた姿が思い浮かび胸がいっぱいに。

今年もここから調子を上げて更に上を目指すよう、私も精一杯伴走したいと思います。

 

 

5年生のカラフルな手作りクッションに心癒やされました

 

さて、先週の土曜日は陽光降り注ぐ茅ヶ崎へ。

雑踏の新宿と自然に満ちた茅ヶ崎を一本で結ぶ『JR湘南新宿ライン』は、その名を聞いただけで心浮き立つ電車です。

 

 

 

 

途中の藤沢駅のホームには、小さな旅を演出してくれるかのようなユニークな電車型の売店。

 

 

 

 

茅ヶ崎駅に降り立つとサザンオールスターズの『希望の轍』の発車メロディが聴こえてきてますます気分が上がります。

駅南口からバスに揺られて十数分。

海岸に到着するとまるで別世界のような美しい景色が広がっていました。

 

 

 

 

縁結びスポットとしても人気の『茅ヶ崎サザンC』のモニュメント。

 

 

 

 

打ち寄せる波の音に心も綺麗に洗われていくようでした。

 

 

 

 

そんな風光明媚な茅ヶ崎で長く活動されている井上雅月先生の『雅月書道教室展』。

 

 

 

 

広々と落ち着いた茅ヶ崎市民ギャラリーに井上先生の格調高い書が一際映えていました。

 

 

 

 

情の厚い先生のご指導のもとで学ぶ、幼児から学生の元気いっぱいの作品から大人の生徒さんの表情豊かな作品。

先生の細やかな解説を伺いながらゆっくり鑑賞させていただきました。

 

 

 

 

古典的な書だけでなく、楽しい筆文字Tシャツや筆文字クリアファイル、彩り豊かな色紙など新しい書の魅力も体現した展覧会。

 

 

 

 

私も近代詩文書と色紙の二点を展示していただきました。

 

 

「山腹の暁」堀口大學詩(3尺×6尺 90㎝×180㎝)

 

近代詩文書の作風に興味を持って声を掛けて下さる方が多く、自分の書の心が見て下さるかたに伝わる喜びは格別でした。

桜がテーマだった色紙には自詠の俳句を書きました。

 

 

十月桜 アサギマダラと 空の父

 

昨年の秋、故郷山口で出逢った満開の十月桜と渡り蝶のアサギマダラ。

3年前に他界した父と良く散歩した場所だったので、父と再会出来た娘の心情を表現。

薄くて見え辛いですが背景に淡墨で『風』と書いています。

書友のK先生に「可愛らしい雰囲気で落款も素敵でした。」とのご感想をいただき、言葉と書が同じ方向に向いていたかなと嬉しく思いました。

今後も言葉や俳句、詩などの研究を深め、言葉の世界に沿った形で展開できるよう錬磨したいと感じたありがたい年始めでした。

 

2019年10月30日ブログ 空を見上げて

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