2024.10.30
10月30日 芸術の秋

10月21日(月)、㈳日本折り句協会のサイトにて『第9回全国折り句コンテスト』の審査結果が発表されました。

コロナ禍を経て今年は過去最高の応募総数を記録、全国から老若男女の秀作が集結したとのこと。

 

 

出典:一般社団法人 日本折り句協会

 

そんな中なんと、しもたかステーション教室のNくん(中2)が最高賞のグランプリを受賞しました!

 

 

周囲に惑わされず黙々と稽古する子です

 

その他遥水書道院より協会賞1名、理事長賞1名、テーマ折り句賞2名、佳作6名という優秀な成績。

生徒全員が懸命に努力を重ねてくれたことと、親御さんのご理解ご協力の賜物です。

ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

書道会派や先生達の力関係、学校の事情等で受賞が左右される展覧会と違い、全国折り句コンテストは清廉潔白な実力勝負。

普段の書道稽古と両立した上で『折り句』という気持ちを伝える芸術表現につながった自然な受賞、お見事でした。

みんな本当におめでとう。

全国レベルの狭き門ですから、惜しくも入選にいたらなかった生徒さんたちも一人一人が作品に込めた熱意に差はありません。

来春、全作品を展示、皆さんに見ていただける場を作りたいと考えています。お楽しみに。

 

 

2023年度 桜上水むつみ会館桜まつり

 

そしてもう一つお知らせ。

2016年に劇団名の筆文字ロゴを書かせていただいた『座☆吉祥天女』さん、11月公演まであと20日余りに迫りました。

 

 

井口貴子さん(右)髙橋典子さん(左)出典:座☆吉祥天女HP

 

2004年にお二人で旗揚げされたユニットは、山本周五郎作品を中心に江戸、明治、大正を舞台とした本格的な時代ものの上演を続けて今年で20年だそうです。

 

 

2023年度公演『むかしも今も』:座☆吉祥天女HP

 

私は2019年の第十五回公演より題字や挿絵を担当させていただいています。

 

 

第15回~第19回公演チラシ

 

記念すべき節目の20周年記念公演は、微妙に揺れる女心が心に沁みる山本周五郎の『三十ふり袖』。

 

 

周五郎珠玉の短編集『扇野』(新潮文庫)より

 

物語の世界観を最大限に表現すべく、筆を執る前に原作を読み込みました。

そして主人公、お幸(こう)さんの大人になり切れない幼さや愛くるしさ、ストーリーからにじみ出る切なさも宿る表現を追求。

 


伝えたいイメージを目指してとことん書き込み

 

背景には平安の雅を伝える継ぎ紙をセレクト。

華やかな振袖のようにも見えるでしょうか。

グラフィックデザイナーの雨千砂子さんによって、題字は手描きの蝋梅(ロウバイ)で彩られ、周年記念にふさわしい祝祭感のあるチラシが誕生しました。

 

 

冬の寒さの中で凛と咲く蝋梅が鮮やか

 

深川江戸資料館のある清澄白河界隈は、江戸情緒が色濃く残る街並みもとても素敵です。

皆さん、ご都合が合いましたら是非、楽しい秋の一日をご一緒しましょう!

私は11月23日(土)、終日会場におります。

 

 

 

 

座☆吉祥天女 第20回公演 『三十ふり袖』

・2024年11月22日(金)〜24日(日)

22(金)14:00〜/18:30〜

23(土)14:00〜/18:30〜

24(日)14:00〜

受付:開演45分前 開場:開演30分前

・深川江戸資料館 小劇場
東京都江東区白河1-3-28 TEL03-3630-8625
(都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」A3出口より徒歩3分)
・前売:4,700円/当日:5,200円(全席自由)

・お申込・お問合わせ:劇団080-3251-5543

 

【 あらすじ 】

江戸時代・日本橋辺り。浅間山大噴火の火山灰が空を覆い、冷害が飢饉に拍車をかけ不景気が続く天明の頃。
大きな「かもじ屋」を営む、お幸(ゆき)の父は、店を騙し取られ一家三人で裏長屋に引越してきた。やがて父は亡くなり、今は母のお文と二人で暮らしている。お幸のお稽古針の賃仕事で何とか毎日を過ごしていたが、物価高騰で薬代にも事欠く有様に。いよいよ生活が逼迫して来た時、日頃からお世話になっている飲み屋「みと松」の夫婦から、お幸はお妾の話をもちかけられ・・・。

 

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