故郷山口県岩国市、名勝錦帯橋のたもとに位置する紅葉谷公園。

秋に訪れたのは何年ぶりでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

その趣のある名の通り紅葉が格別美しい公園ですが、文化の日の頃は色づき始めでした。

苔むす地面と、木々の鮮やかなグラデーションの競演。

朝の光に照らされて木々の葉が輝いているようでした。

 

 

 

 

 

 

昔は寺谷と言われ寺院が集まっていたこの場所は、今も静寂を保ち、時間が止まったような佇まいです。

地続きの吉香公園も秋色に染まっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この一帯は旧岩国藩主吉川家の居館跡で、藩政時代を偲ばせる建造物が点在している風情漂う場所。

歴史的建造物だけでなく、古木や大木が力強く根を張り、四季の花々も彩りを添えます。

 

 

 

 

 

澄んだ青空に映える黄金のイチョウ。

 

 

 

 

 

噴水広場の中心にそびえるカイノキは、先端が赤く染まり幹に近い方は緑が残る絶妙な色合い。

カイノキ（中国名「楷木」）とは、枝や葉が整然と直角に伸びるので、書道の楷書にちなんで名付けられたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰省すると訪れる吉香公園。

『日本の歴史公園100選』にも選定されています。

歩いていると必ず出会う、綺麗に清掃をされている方たち。

この日は女性グループも見え、道には箒の跡も。

 

 

 

 

 

 

この公園には『子供たちの生きる道しるべにするために』いう目的で、地元ゆかりの著名人の言葉が刻まれた石碑が数多く建立されています。

揮毫されているのは長年に渡りお世話になっている書道家の岩見屋錦舟先生。

ブログでも少しずつご紹介して行けたらと思っています。

こちらは元東京藝術大学学長で彫刻家の澄川喜一先生のモニュメント『石の翼』。

 

 

 

 

 

東京スカイツリーのデザイン監修もされた偉大な芸術家、澄川先生のお言葉は、書道教室開室16年目の節目の日に深く胸に刻み込まれました。

 

 

 

 

 

伝統文化が息づき、清冽な水や清々しい緑の美しさに満ちたこの場所は、訪れる度に新たな発見がありパワーを充電することが出来ます。

帰省は頻繁に出来ませんが、いつも私の活動を見守って下さっている地元の大先輩tatu_no_koさんが紡がれる岩国の日々を読んで故郷の様子を肌で感じています。

この度の教室の15周年に際しては、tatu_no_koさんを始めたくさんの方からお祝いのメッセージをいただきました。

心より御礼申し上げます。

 

 

 

 

 

 

学生時代からの親友二人はお祝いにと立派な特大筆を届けてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筆の名の『開心』という言葉は、中国語で『心が晴れ晴れとして楽しい気持ち・Happy』という意味。

岩国で暮らした20年余り、両親に守られ、友人や先輩後輩に恵まれてなんの憂慮もなく笑って過ごした日々が思い出され胸が熱くなりました。

長く温かい友情にも感謝です。

 

 

 

 

 

刻々と変化する自然と同じように、教室も生徒さん達も日々成長しています。

これからは受けたご恩を未来に向かってバトンリレーすべく、書道を通じて皆さんの人生がHappyになるよう心新たに精進したいと思います。