2014.11.20
11月20日 書への誘い

 

 

 

11月も終盤を迎え、自宅の小さな庭も秋の装いになりました。

書道に携わる者にとっては一年で一番忙しい季節の訪れです。

 

 

 

 

 

 

年賀状の創作に書初めの準備。

毎晩深夜まで書き続けて紙の山が積み重なっていきます。

 

 

 

 

競書誌の12月号が届いた一昨日は、生徒さんのお顔を思い浮かべながら1枚1枚心を込めて一晩で100枚以上のお手本を書きました。

 

そんな中、先週末渋谷『GARRET UDAGAWA』で開催されたライブに書をご提供。

空間演出で参加している「音屋の風呂屋」ライブをご覧になったお客様より、「ステージに書があることで場の雰囲気がガラッと変わることを体感しました。是非僕たちのバンド名のフラッグを書いていただけませんか」と、ご依頼を受けました。 

 

 

 

 

ライブで音楽を聴く感動と共に、背景の書で空間に気迫をもたらすために、様々な書体を試して推敲を重ねます。

 

 

 

 

 

布は、織り目が細かく張りとツヤ感のある「キャラコ」を選びました。

こちらは以前、結婚式の横断幕を書く際にも使用しましたが、とてもすべりが良く書きやすい布です。

墨は、布書き専用に開発された開明の墨汁「帛書墨(はくしょぼく)」を使用。布と相性がよく漆黒の墨色が鮮明に映えます。

書く前にはにじみ防止のため、呉竹の「書画作品表装スプレー」を布全体に均一になるように吹き付けました。

 

 

 

 

 準備を整え神経を集中して一発勝負、飛びださんばかりの力強い筆勢で表現しました。

 

 

 

 

若さほとばしり躍動感に満ちたライブ会場。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

依頼して下さった土屋喬右さん(写真左)とギターの野島和晃さんと共に。

 

 

 

 

 

こうしたイベントに参加することで、様々な分野の方とご一緒することが出来てありがたいご縁が繋がっていきます。

新しいことを知り学ぶことが、書の世界を広げるエネルギー源になっています。 

月末には外国人留学生の着付けのイベントで床の間を彩る書を創作、引き続いてデイサービスのレッスンでは干支の文字をレクチャーして、新年に希望を感じるひとときを味わって頂けたらと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また来月は、ご好評いただいている『音屋』のライブも二本開催される予定です。

皆さま年末のお忙しい中だと存じますが、ご都合が合うようでしたら是非遊びにいらして下さい。

心よりお待ちしています。

 

 

 『 音屋の古着屋 〜クリスマス編〜 』

2014年12月13日(土)タロス清洲橋店

【時間】open 13:00 / start 16:00
【料金】入場無料( 投げ銭Style )
【出演】Akitoshi-KamberLand / サルハウス / ハヴケイスケ etc…
【空間演出】筆文字屋 前田遥水

 

 

 

 

 『 音屋の風呂屋 〜冬編〜 』

2014年12月23日(火・祝)下高井戸月見湯 03-3321-6738

【時間】open 17:30 / start 18:00
【料金】前売2,500円/当日3,000円(共に牛乳瓶込み)
【出演】Ao-neko/松本佳奈 /円人図のふたり / ハヴケイスケ
【空間演出】トウノワ(キャンドル)/ 前田遥水

【お問い合わせ】otoya.group@gmail.com

 

 

最後になりますが、先月手掛けた『音屋』主宰のハヴケイスケさんのCDタイトルについて、 長野県の関謙一様よりこんな嬉しいお言葉をいただきました。

…『mecca』の書、すごく、素敵です。ハヴくんの、あの歌の中にある色んな世界が感じられる書だなぁって、ずっと思っていました…

 

 

 (Photo by 関 謙一)

 

これからも一人でも多くの方と共に書を楽しめるように力の限りを尽くし、年末まで頑張って駆け抜けます。

 

今日の東京は夕方から冷たい雨になりました。

皆さま風邪などひかれませんよう、どうぞ暖かくしてお過ごし下さい。

 

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