2023.11.20
11月20日 舞台の書道協力

この秋、二つの舞台に書道で協力させていただきました。

 

 

座☆吉祥天女主宰の井口貴子さんと

 

11月12日(日)に大盛況のうちに千穐楽を終えられた『むかしも今も』。

山本周五郎原作の力、脚本の力、演出家、役者さん、そして生の空間の力、全てが一体化して丁寧に創り込まれた深く沁み入る作品でした。

 

 

出演者の皆さん(深川江戸資料館)

 

コロナ禍を挟み4年ぶりの制限のない開催に、お洒落をしたご夫婦やお友達連れのお客様も数多くご来場。

会場は華やかなムードに包まれました。

吉祥天女さんは来年11月に節目の20回公演を迎えられるとのこと。

お祝いの記念公演は更に盛り上がることでしょう。今から楽しみです。

 

次に1ヶ月ほど前、川崎市の溝ノ口劇場で開催された『おいらくラプソディ』。

 

 

企画制作 いろえんぴつプロジェクト

 

小道具として使用された日本酒3本のラベルを書かせていただきました。

1本は溝の口にある劇場で行われることから、純米吟醸『溝ノ口』。

そして田園都市線溝の口駅前が「ポレポレタウン」と呼ばれていることから純米酒『歩恋歩恋(ポレポレ)』。

駅前の商業ビル「ノクティプラザ」にちなんで清酒『のくてぃ』。

ご出演の激弾BKYUさんが考案された楽しいネーミングが届いてイメージが大きく膨らみました。

物語の内容や公演の目指すもの、地域性の理解に務め試行錯誤。

 

 

筆や墨、画材、紙など試しながら

 

心を込めて書かせていただきました。

 

 

仮名半懐紙(市松金)・吉祥顔彩使用

 

川崎市溝の口という土地柄、かっこよくとんがって堂々としたイメージに。

「ノ」は溝ノ口劇場の三日月形のロゴに寄せてみました。

背景は日本の伝統文様「市松模様」が施された金色の仮名料紙で敬意を。

ご提供した3枚のラベルに触発されて、劇弾員の蔵重美恵さんが素敵な広告文も作成して下さいました。

 

~溝の口はお正月やお祝い事で人気。純米だけどキリッとした強さのある見事な飲み応え~

 

『歩恋歩恋』はこちら。

 

 

近代詩文書用紙・金泥・呉竹顔彩使用

 

歩き出したら恋が始まる街♪~のようなポップなイメージに。

1文字目の「歩」は弾長の酒井晴人さんおなじみの手を突き上げている姿、4文字目の「恋」は主演女優の東野醒子さんを想像しました。

 

蔵重さんより↓

 

~歩恋歩恋は飲みやすさ重視。スッキリとしてフルーティな香りで女子に大人気。Instagramにもよく登場~

 

最後は『のくてぃ』。

 

大竹手漉き和紙・吉祥顔彩使用

 

文字の色はノクティプラザのイメージカラーのブルーに合わせました。

「の」にはおちょこ伝統の柄「蛇の目」がひそみ、「ぃ」は熱燗を模して愉快な酒席を表現。

 

蔵重さんより↓

 

~のくてぃは庶民の味方でお手ごろ価格だけど、ベタつきはなく良き感じの飲み応え。根強いファンが多いお酒~

 

全て架空のお酒ですが皆さん、本当に飲んでみたくなりませんか?

 

 

お稽古場にて

 

『おいらくラプソディ』は高齢者介護施設の人間模様が描かれた大感動作。

このお酒も、アルコールが手放せずいつも酔っ払っている(ように見える)おじいちゃんが、瓶の中身が水だとも知らずにカートに入れて大切に持ち歩いているお品でした。

今回、お稽古場にも伺い、貴重な制作現場も見学させていただきました。

 

 

激弾BKYUの皆さんと

 

公演を主催されているいろえんぴつプロジェクトさんは、来年のBKYU小学校公演『グレイッシュとモモ』に向けてクラウドファンディング挑戦中とのこと。

『グレイッシュとモモ』も大人から子どもまで是非一度観ていただきたい本当に素晴らしい舞台です。

 

今年の様子→2023年3月30日ブログ 春のイベント

 

よろしければプロジェクトページをご一読いただき、一緒に応援いただけましたら幸いです。

『学校の体育館がみんなの劇場になる日』プロジェクト(11月30日迄)

 

今週も寒暖差の激しい1週間になりそうです。

皆さんどうぞご自愛下さい。

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