2021.11.30
11月30日 十二支の年賀状 

年末恒例の干支の筆文字年賀状。

企業様のご依頼で初めて書かせていただいたのは2010年の秋でした。

2011年の干支『卯』の字から始まった書も2022年の『寅』で十二支が勢揃い。

原画を中心に個展をしませんかと有り難いお声かけもいただいております。

いつか皆さんにお披露目出来る機会が得られるといいなあと考えています。

 

 

『寅・虎』は公開をお楽しみに

 

今年の制作は万感の想いを込めて新しい筆を下ろしてみました。

いつもお世話になっている山口文林堂山口社長が熱心に勧めて下さった『洗心』。

 

 

奈良の老舗『松林堂』製

 

新品の穂先に墨を含ませる瞬間は気分が上がるもの。

毛先の弾力が素晴らしくまとまりも良く、思う線が出せたのではと思います。

 

 

 

 

紙も訴求力を表せるものが必須。

どんなに望む表現があってもそれにあう文房四宝(筆・墨・硯・紙)に恵まれなければ限界があります。

山口さんの的確なお力添えがあってこそと感謝しかありません。

毎年、干支の字を書き終えて裏打ちに伺うのは軽い足取り。

 

 

山口さん(左)と書印会主宰池田樵舟先生

 

今年も「いつものですね。おお!虎がいますねー!」と和やかな会話が弾みました。

生徒さん達の来年の書初めの色紙も調達。

年末年始の準備OKです。

自宅用の年賀状の書は、3年前から私の作品や教室展のwebを請け負っていただいている(有)まるみさんへ。

優れた技能を持つ社員さんがPCで美しく仕上げて下さいます。

 

 

 

 

試作を繰り返して書いたものがプロフェッショナルな皆さんの手によりグレードアップし、一枚の年賀状に。

毎年その過程に色々なことがありましたが面白い発見も数えきれず、楽しく勉強させていただいた12年間でした。

少しゆとりが生まれた月末、文林堂さんでご案内をいただいた六本木の『日展』と銀座の『汎陽会書展』へ。

 

 

国立新美術館

 

日本最高峰の展覧会はやはり一つ一つの作品のアピールが強烈で目の覚める思い。

 

 

 

 

師の根本伸也先生より常日頃から日本画を見て構成を学ぶよう教えを受けており、日本画部門も見学。

巨大な紙面に繰り広げられる緻密な世界に唸りました。

 

 

作品の前で動けなくなります

 

コロナ禍を象徴するように、鮮やかな赤を背景に猿がマスクに乗って飛んでいる作品。

 

 

こちらも目が釘付けになりました

 

そして先週末の銀座は青空のもと歩行者天国。

 

 

 

趣のある鳩居堂画廊へ。

 

 

 

路線価日本一は銀座鳩居堂前というニュースでおなじみの華々しい場所です。(今年で36年連続一位)

 

 

1㎡当たり4,272万円とのこと!

 

こちらでは、山口さんの手による見事な表装で彩られた書の世界を堪能しました。

 

 

 

 

池田先生、山口さん、今年も一年大変お世話になり本当にありがとうございました。

 

 

 

 

コロナ前は外国人も多く賑わいのあふれていた銀座。

しかし今は外国人の姿は一切なく、歩行者天国を行き交う人もまばら。

この時期からクリスマスや年末年始の宴席、ショッピングで一番煌びやかに輝くはずの街がなんだか静かでした。

明日からいよいよ師走。

新しい変異株が登場して心晴れない年末になってしまいましたね。

どうにか無事にみんな安心して年越し出来ますように願いつつ、あと1ヶ月頑張っていきましょう!

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