2024.11.30
11月30日 第9回全国折り句コンテスト

11月24日、秋晴れの日曜日に『第9回全国折り句コンテスト』展示会&表彰式が盛大に行われました。

 

受賞者は5歳から80代の方まで

 

今年度の会場は都会の美しさと自然美が調和した素敵なスポット、東京ポートシティ竹芝。

 

 

建物の中も外もゆったり広々気持ちのいい空間

 

たくさんの方にご来場いただき、受賞者の晴れの姿と相まって盛り上がりのあるセレモニーになりました。

 

 

 

 

全国から寄せられたハートフルな作品でいっぱいの展示会。

 

 

 

 

大切な人への感謝の気持ちや故郷への想い、今年のテーマ「前進」をまくらにした夢や希望。

そしてすべての折り句から香り立つ思いやりや優しさ。

来場された皆さん、「折り句っていいものですね。」「こんなこと書いてもらったらすごく嬉しいね。」など口々にお話ししながら鑑賞されていました。

 

 

 

 

遥水書道院からはグランプリを始め、協会賞1名、理事長賞1名、テーマ折り句賞2名、佳作6名と、全11名の小、中、高生の生徒さんが嬉しい入賞。

試行錯誤しながら懸命に創りあげた作品が見てくれた人の心を動かしたのだと、確かな自信に繋がったことでしょう。

大きなスクリーンに名前が映し出されてご家族やお友達と喜びを分かち合い、笑顔で写真を撮り合っている姿はキラキラでした。

今日は栄えあるグランプリに輝いた長谷川日(にち)くん(中2)をご紹介したいと思います。

 

 

大きな拍手の中、賞状を受け取る日くん

 

小学5年生の時に『せたがや』をまくらに書いて初出品で『ふるさと賞』受賞。

 

 

第6回全国折り句コンテスト出品作

 

けれど彼は決して器用にサクサク書くタイプではありません。

この折り句も大苦戦、周りの先輩たちの手を借り、長い時間をかけてようやく完成しました。

そしてこの年2021年はコロナ禍真っただ中。

展示会はYouTube配信、表彰式も行われず、協会からご厚意で個別のプチ表彰式をして下さいました。

 

 

まだ幼さの残る小5当時

 

4回目の挑戦の今年。

今年のテーマ『前進』で書くことに決め、またまた何か月も逡巡。

みんなが書き終わってもマイペースで、完成したのは生徒の中で一番最後だったように思います。

しかし、大人が思うよりずっと深く言葉の意味を探求し、心の底から湧き出る感情を表現した折り句はハッとさせられるものでした。

 

 

 

《作品の意図・趣旨》…「前に進む」という言葉はよく見かけるが、「前」とは「未来」も「過去」も含む言葉だという気づきと、その両方が「未来」に進むのに必要なのだという考えを込めました。

 

そして何より心に残ったのは司会者の方からのインタビュー。

快活に表に出ていくタイプではないので、大勢の前で話すのは緊張しないかなと少し心配していました。

けれどまったくの取り越し苦労に。

「14歳ですよね、すごいですね、今後はどういった折り句を書いていきたいですか?」

という、大人が訊かれても言葉に詰まるような質問に少し困った顔で、

 

 

 

 

「えーと、毎年出してるんで、こんな出ちゃって(グランプリ受賞して)、ちょっと次回からほんとこの流れで書けるか不安ですけど(会場笑)。

いつも通り同じように意味とか調べて、ちゃんと自分の想いとか込めて前に進めるように、この折り句の通りの気持ちで書いていきたいと思います。」

 

場内はあたたかな拍手に包まれました。

 

 

秋山政隆日本折り句協会理事長と共に

 

後ろで一緒に見ていたお母様の目にも光るものがありました。

そう、大切なのは続けること、継続は力。

上手く書けなくても受賞しなくても大丈夫、目的はそこではありません。

続けることが未来へ前進する力になるのです。

教室の生徒さんの力作は来年、全作品を展示する機会を設け、その後ブログにアップしていきたいと思っています。

楽しみにお待ちください。

 

TOP↑