2012.12.10
12月10日 秋の日を振り返って

 

師走の訪れと共にしんしんと冷えている毎日ですね。

夕闇の街はクリスマスのイルミネーションで煌びやかに装い、気分も年末、お正月に向けて華やいでまいりました。

紅葉の美しさに浸った秋は瞬く間に過ぎ去りましたが、少し振り返ってみたいと思います。

 

 

秋晴れの暖かい一日、杉並にあるデイケアホームでの訪問レッスンは秋の風物詩をテーマに筆を執っていただきました。

童心にかえって墨を磨り、墨の良い香りが漂う中で白い紙に向かうと心地よい緊張感が走ります。

 

底抜けに明るい所長さんの合いの手のもと、和気あいあいと秋にまつわる言葉のお手本を選んだら楽しい時間の始まりです。

 

 

筆を運び始める頃には皆さん集中して一心不乱に取り組んでいらっしゃいます。

 

 

手を添えて、一緒に書いて字形や筆遣いを学びます。筆を固く握った手を緩めてもらってリラックス。

 

 

この日は、私の仲間2名と、ホームの所長さん、スタッフさん合わせ総勢6名で協力しました。

 

 

皆さん、個性溢れた味わいのある素敵な作品に仕上がりました。お名前は小筆でゆっくりと丁寧に。

 

 

書き終えたら最後は落款(らっかん…署名用の印)です。本来ですとご自身の印を押すのですが、この日は遊印(ゆういん…特定の個人等に帰属しない文字の印章)で、「愛」という印を押して仕上げました。

今日一日心を込めて書かれた皆さんが、はつらつとして元気でたくさんの人に愛されますように、また、たくさんの人を愛することが出来ますようにと願いを込めました。

 

おけいこの後は美味しいお茶とお菓子をいただきながら全員でティータイム、世代を超えておしゃべりに花が咲きます。人生の大先輩の方々に囲まれて私の方が学ぶことばかり。これからも書を通じて温かい交流を続けられたらと思います。

次回のご訪問は来年1月25日、書初めをする予定です。新年を迎えるにふさわしい、新しい年に希望を感じられる言葉を書きましょう。

楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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