2013.02.10
2月10日 心を伝える書

 

「きれいな字を書きたい」という方が増えています。

なかでも目立つのは20歳代の若い世代で、書店には書道関係の書籍の棚に「美文字レッスン」などのコピーが躍り、テレビでも文字を題材にした企画の番組が数多く組まれて、縮小傾向だった文具市場にも刺激を与えているようです。

パソコンや携帯電話の普及とともに、文字を手書きで書く機会が激減しているのに、なぜなのでしょう。

 

就活や仕事、あるいは結婚式等の記名や、さまざまな表書きで必要だから、という実用一辺倒の理由ではないでしょう。

コミュニケーションの手段がメール中心で、活字ばかりの今だからこそ、その人を印象を高める美しい直筆の魅力に憧れるのではないでしょうか。

 

 

「書は人なり」という、昔から言い伝えられている言葉があります。

書は、人柄やその人が持つ教養、人生に対する姿勢までも表すという意味です。

書にも個性はありますが、一字一字ゆっくり丁寧に書けば、文字に生命が吹き込まれてその誠意は必ず伝わります。

「今更きれいに書けないのでは」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、意識して取り組めば上達しますし、単に字を上手く書くことだけが目的ではなく、言葉の内容を、時間をかけて美しく正しく表現する努力が、見る人の心の琴線に触れ、自分自身の成長にも繋がるのです。

そして、美しい文字は、読み手に、人間性に対する信頼感を与えてくれるという非常に得難い、素晴らしいエネルギーも宿しているのです。

 

 

 

 

 

 

 

先日、春らしさ満開の花束をいただいて、優しい色合いと香りにお部屋が一気に春めきました。

もうすぐバレンタインデー、早春の一大イベントに、街は甘く浮き立っていますね。

 

赤いチューリップの花言葉は「愛の告白」。

以前、バレンタインデーは、女性から男性へ愛の告白が出来るチャンスの日でした。

今では、お世話になっている方々や家族や友達同士で、気軽にチョコレートを贈りあって楽しむ日のように変化しています。

それでも男性にとっては、期待のふくらむ一日に変わりないでしょう。

 

欧米では、男女がお互いに愛や感謝を伝えあう日で、男性からも女性へお花を贈り、メッセージカードの交換をするそうです。

 

男性の皆様、日頃なかなか言葉にしづらいことも、ちょっと勇気を出して、季節の花にさりげなく添えたカードに心のこもった一言を書いて、バレンタインデーに渡してみませんか?

上手い下手でなく、自分らしい字で、自分の心からの言葉で優しく語りかける。

どんな高価な品物よりも記憶に残り、女性の心を打つ、最高に嬉しいプレゼントになるのではないでしょうか。

 

 

 

 

手書きの文字は、気持ちを伝える最高のツールです。

相手を思いながら、緊張感を持って、時間をかけて書いた文字には魂がこもり、熱意が伝わります。

気持ちを澄ませて集中して書くことで、心が清められ、癒される効果もあります。

贈る人の喜ぶ笑顔を思い浮かべながら、プレゼントを考えて選ぶのも、頭を悩ませつつも楽しい時間ですね。

相手の方は、品物だけでなく、その人の気持ちと、手間暇かけた時間もしっかり受け止めて、心を揺らすのです。

お互いに、温かい気持ちの交流が生まれることでしょう。

 

 

 

思いをこめて書いた字は、それだけで気持ちを伝えてくれます。

 

皆様にとって、2月14日のバレンタインデーが、愛にあふれた心豊かな一日になりますように。

 

 

 

 

 

 

 

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