2024.05.20
5月20日 MIKAKO個展「前進」出展 vol.2

MIKAKO個展「前進」出展ブログ、続きます。

2022年7月のコロナ禍真っ只中に敢行され、それでも大変な盛況だったMIKAKOさんの京王プラザホテル個展。

その時に初めて出展のお招きをいただき、今回2度目のありがたいお誘いを受けたのは昨年の11月でした。

 

 

折り句「あい」 MIKAKO

 

観光大使も務めておられる加須市の名産の鯉のぼりをロビーに展示したいとのことで、漠然と「個展のテーマは『故郷』あたりかなー?」と予想。

 

 

角田守良加須市長と共に

 

私もテーマに合わせて何を書くか考えることになります。

 

 

『キャンパスアート』MIKAKO  &『 甲骨文字「木」』遥水

 

 

加須市は童謡の「たなばたさま」や「野菊」が生まれた土地で、『童謡の故郷』とも呼ばれています。

そこで、日本人の心に響く加須の童謡を自然なタッチで書けたらと思い描いていました。

すると12月の終わりのある日。

「来年の京プラ個展のテーマですが『前進』としたいと思います…前田さんの『前』と進むで『前進』…ちなみにこんなに早くテーマが決まるのは史上初です」

とのラインが舞い込みビックリ!

 

 

折り句「前進」 MIKAKO

 

これはもう全力を尽くすしかないと、頭の中にグルグルと言葉が駆け巡りだしました。

MIKAKOさんの想いに応え、作品を見て下さる方に明日へ進む活力や癒やしを届けたい。

年が明けてまず向かった先は、仙川の武者小路実篤記念館。

 

 

 

 

大好きな武者小路実篤の言葉に挑もう。

それから3ヶ月間、風雅な旧実篤邸や約5,000㎡もある武蔵野の自然の残るお庭に何度も通い、実篤先生と向き合いました。

 

 

静かな佇まいの竹林

 

学芸員の方とも仲良くなり、実篤の言葉を書かせていただくにあたって必要な著作権許諾の手続きにも力を貸して下さいました。

心より感謝しています。

その後もたくさんの方のお力添えをいただき、先生の言葉に宿る心を表現すべく七転八倒。

王羲之や顔真卿などの大家や現代書作家の先生方の書に含まれるあたたかさ、鋭さ(直の線)、まろやかさ(円)、

日本の平安仮名書に現れる余白を生かす美意識もたっぷり詰め込んで、自分なりの近代詩文書を目指しました。

 

 

二つの名言を書かせていただきました

 

書道関係の先生方に「言葉に合わせた字になっているね」とお言葉をいただき何より嬉しいことでした。

 

 

生徒さんやご家族と共に

 

足を運んで下さった皆様、後方支援して下さった皆様に感謝するばかりです。

 

 

 

 

会場には、身近にお付き合いしているかたや生徒さんを始め、学生時代の友人や会社員時代の同僚、先輩や後輩など懐かしい方々が次々にいらして下さり感動。

 

 

 

 

現在、皆さんのお顔を思い浮かべながら1枚1枚お礼のおハガキを書いているところです。

たくさんの記念写真の一部をご紹介します。

 

 

 

じっと作品を見つめていたホテルのお客様が、「あなたの作品ですか?いいものを見せていただきました。今日は来て良かった。」と声を掛けて下さり胸がいっぱいになりました。

 

 

 

 

これからも言葉の持つ豊かさを表現出来るよう、書道に精を出す生徒の皆様と共にこの先も歩んでいけるよう、精進したいと思います。

 

 

photo by Yuko Mori

 

本当にありがとうございました。

MIKAKOブログ 個展specialサンクス♡前田先生

 

最後に、楽しいお知らせを一つ。

個展の反響を受けて、5月30日(木)にMIKAKOさんが世田谷桜上水で折り句の体験ワークショップを開催されることになりました。

私もお手伝いします。

お近くで興味のある方はこの機会に是非、あたたかな折り句の世界に触れてみてはいかがでしょうか。

MIKAKOブログ 世田谷ワークショップ決まりました

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