2015.06.20
6月20日 『第43回 日本の書展 東京展』

 

 

 

六本木の国立新美術館にて『第43回日本の書展 東京展』を鑑賞しました。

 

 

 

 

 

 

 

国立新美術館は訪れる度、美しいウェーブが輝く外観に圧倒されます。 

 

 

 

 

 

黒川紀章氏の設計で、コンセプトは『機械の時代から生命の時代へ』。

内部も広々とした空間に木漏れ日が降り注ぎ、木目調の景色のやわらかさが溢れて落ち着く空間になっています。

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『日本の書展』とは、現代書壇をリードする書家が会派を超えて一堂に会する総合書展。

日本の最高峰といえる憧れの先生方の息遣いを感じる書を見ることが出来る貴重な機会です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会場に足を踏み入れてまず目に飛び込んできた、大井錦亭先生や石飛博光先生の直筆の作品に釘づけに。

私が所属している書道会の名誉会長の高木厚人先生や、元理事で皇太子妃雅子様の書のご進講役をされた楢崎華祥先生の素晴らしい仮名の作品も見ることが出来ました。

 

 

 

 

 

 

ご一緒したのは書友の細井翠櫻先生。

今回初出品ということでお誘いいただき、先生の気迫あふれた漢字作品にも感銘を受けました。

 

 

 

 

 

 

 

 

全国からの出品点数は4000点を超え、公募も含めた総展示数は1508点、東京展だけでも入場者数が1万人に迫るほどの名実ともに日本有数の展覧会である『日本の書展』。

ありとあらゆる書の表現に魅了され、久しぶりにお会いした翠櫻先生とのお話も絶えず本当に充実したひとときになりました。

また、書の道のりの果てしなさも実感、この夏は漢字で数年ぶりに書展に出品する予定なので気持ちに喝を入れていただきました。

 

 

 

 

会場の物品販売コーナーでは、筆や硯などの書道用品に混じり、なんと出品作家による素敵なiPhoneケースが販売されていました。

高木先生の流麗な作品も。

デジタル機器と書道は一見相入れないもののようですが、実際は書の先生方の机上にはパソコン、スマホ、タブレット端末などが置かれ便利に活用されている時代です。

私自身も打ち合わせはこういう風景に。

 

 

 

 

 

仕事面だけでなく教育の場でのIT化もかなりのスピードですが、学校で文字を書く機会が多い事には変わりありません。

来週の書道教室では七夕の短冊制作、7月は筆文字うちわの制作をして文字や手書きの楽しさを味わってもらう予定です。

 

 

 

 

色とりどりの筆ペンも使って、お手本通りではなく自分で自由に発想しながら書く創作書道は子供達に大人気のイベントで、毎年遅くまで残って書き上げます。

 

 

 

 

遊び感覚で書いているうちにもっと上手く書きたいと向上心が芽生え、普段の基礎練習に力が入るという嬉しい効果も。

今年はどんな心豊かな作品が生まれるでしょうか。楽しみです。

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