2019.07.10
7月10日 2019年後半に向けて 

今月末の全国折り句講師勉強会に向けて「今年後半の抱負を折り句にして下さい」という課題が出されて慌ててしまいました。

気づくと2019年も半分過ぎあっという間に7月、そしてもう半ばになろうとしていますね。

東京は7月とは名ばかりの梅雨寒、雨音をBGMに早朝から一人黙々と仕事の日々が続いています。

いくつものことを同時進行するのが不得手で、今やるべきこと一つ一つに集中しているうちに抱負など語る暇無く今年が終わってしまいそうです。

ありがたいことに今年は筆文字デザインのご依頼を次々にいただき、修行させていただいています。

見た人に手に取ってみたいと思ってもらえる筆文字を一から生み出すには時間もかかり困難が伴いますが、かけた努力は必ず作品に反映されると信じて走り続けています。

先月制作した折り句の筆文字トートバックはおかげさまでご好評をいただき、同じ版下を使い古典調の風呂敷を制作すべく進行中。

 

 

 

 

そして先週は、秋のお芝居の広告デザインの〆切りがあり書き込み。

墨の他に日本画材料『吉祥』さんの顔彩も使用し、水墨画や墨絵の要素も取り入れて新しい挑戦となりました。

 

 

 

 

友人の厚意でお芝居の舞台となる街に足を運び、現地の雰囲気を五感で感じた上で筆を執るという機会にも恵まれました。

 

 

 

友人の気配りの行き届いた現地案内でイメージが大きく膨らみ、20枚の作品を納品。

Webデザイナーさんの手を経て公開出来る時が来ましたらまたこちらでお伝えしたいと思います。

これからまた年末にかけてお名前や企業名、ラベルデザインなど、大切な言葉や文字のお仕事を承っているのでご期待に添えるよう一点ずつ心を込めて制作しようと思っています。

 

そして現在は夏の『第104回書教展』に向けての制作が佳境に。

今年も3尺×6尺(90.9㎝×181.8㎝)の大きさの紙に近代詩文書で、床いっぱいに動いて書く体力勝負です。

 

 

 

 

書道教室の方は新しく入会された意欲ある生徒さんも揃い、秋の第4回全国折り句コンテストのチラシも届いて賑やか。

 

 

 

 

先日は心に残る生徒さんとのお別れもありました。

2013年の暮れに「普段の字をきれいにしたい」とのことで訪ねてこられたNさん。

 

 

©千葉広子

 

日本を代表する鉄道会社に勤務されながら6年間、平日18時40分からのレギュラーレッスンも土日の補講もほぼ皆勤で通われて大きく成長。

 

 

 

 

ペン字は難関の日本書道教育学会で四段まで取得され、毛筆の方も四季に応じた俳句や和歌など果敢に取り組まれました。

その真摯な姿勢は周囲の生徒さんにも大きな影響をもたらして下さいました。

6月からビジネスエリートの登竜門『MBA(経営学修士)』取得のため、中国そしてニューヨークに向けて旅立たれたNさん。

最後のレッスンでは、お人柄が滲み出たような見事な『誠』という字を書いて教室を後にされました。

 

 

 

 

長い年月共に学び合い、私も勉強させていただきました。

これから世界へ大きく翼を広げてますますご活躍されますように心より祈念しています。

彼の空いた席を見るとやはり淋しいものです。

そんな中、友人が埼玉県行田市で撮影した美しい古代蓮の写真を2枚送ってくれました。

 

 

photo by JIN

 

古代蓮は4日しか咲いていないという儚さで、上の濃いピンクは開きたて、下の写真は咲いたまま花びらが落ちていく姿だそうです。

 

 

photo by JIN

 

故郷岩国も蓮の名所、これから見頃を迎えるころかなあと懐かしい蓮田の風景を思い出すと同時に、人生もこうありたいなと胸に刻まれました。

私のブログの中でも岩国の蓮のことを綴ったこちらの記事が一番多く読まれているようです。

 

2017年7月30日ブログ 咲いた花見て喜ぶならば 咲かせた根元の恩を知れ

 

目に見えないたくさんの人達に支えられて生きています。

2019年後半戦も頑張ります。

 

 

TOP↑