2020.07.30
7月30日 HP開設8周年

2012年8月5日にHPを開設し早くも8年。

HPを作る際も書やレッスン風景の画像を集めることからデザイン、構成まで多くの方に携わっていただきました。

振り返ると、教室運営も本当に周りの人のご理解やご協力があっての今。

今日は教室の変遷を辿ってみました。

 

 

 

 

2000年11月2日(木)に世田谷桜上水のマンションの一室でスタート。

それからの20年間に引越しを3回経験し、連動して教室の場も移り変わっていきます。

開室当初、玄関ドアに掛けていた可愛らしいプレートは友人のハンドメイドでした。

 

 

 

 

近所の子供達が集まってレッスン、終わったあとも残って遊んだり年末年始にはお食事会をしたり。

子供達とフリーマーケットでお店を出した事もあります。

 

 

『書教』誌掲載(2008年)

 

このアットホームなスタイルで10年。

子供が何に興味があってどんなことで心が動くのか、一人一人しっかりと見つめて書道に生かすことを学びました。

2010年10月からは転居に伴い桜上水から徒歩5分ほどの赤堤に移ります。

住宅地の戸建てでしたが、区立中学と都立高校が目の前にある活気ある場所でした。

新しい教室は床の間のある八畳の和室。

 

 

 

 

ここで、大学生や大人の夜のクラスも始まりました。

この頃は生徒さんも口コミやご紹介で来ていただくかたばかり。

 

 

赤堤の自宅教室(2010年10月~2012年8月)

 

赤堤で2年。

そこも離れることになりしばらく甲州街道の反対側の杉並に住むことになりました。

危険な踏切りや車が激しく行き交う甲州街道を渡って生徒さんに来ていただくわけにはいかない。

そこで自宅教室の時代は終わります。

この時も心ある友人が手を差し伸べてくれました。

友人の奔走により下高井戸商店街のしもたかステーションに巡り逢えたのは2012年の初夏。

赤堤からは京王線の踏切りを一つ越えていくことになりますが、地元の小学生は学校の登下校に踏切りは使いません。

小さな身体で大きなランドセルや重い荷物を持って混雑する駅の階段を上がっています。

 

 

しもたかステーション教室(2012年9月~現在)

 

ステーションは駅からも学校からも近く、自転車置き場も目の前で夜も昼間のように明るい街灯で照らされた安全な場所。

事務局長さんから「地域の書写力の向上のためなら」と快く貸していただいて感謝しかありませんでした。

8月のHP公開のあと、9月よりしもたかステーション教室を開室し現在に至ります。

初めてのレッスンの日はみんな桜上水から下高井戸に向かい、何だか不思議な感覚だったのが昨日のことのようです。

たくさんのかたの力が注がれたHPの効果は絶大で、ほどなく多方面から生徒さんが集まるようになりました。

 

 

折り句コンテストに向けての制作がたけなわ

 

しかし、元々桜上水近辺の生徒さんの集まり。

「桜上水にも教室を」という声を多くいただき、場所は探し続けていました。

すると、「実家が空いているので良かったら使って下さい!」と大人の生徒さんから天から降ったようなありがたいお申し出。

桜上水の閑静な住宅地の中にある家屋の一室をお借りし、2013年7月より教室が二カ所になりました。

 

 

表札は下高井戸のカワセ広告社さん制作

 

12畳の広さのお部屋は造り付けの本棚に重厚な文学全集がズラリ。

飾り棚には世界各国で収集されたアートが飾られている素敵な洋室でした。

南西向きで二カ所の窓からいい風が通ります。

「もう住むことはないので自由に使って下さい。」と温かい言葉を掛けていただきました。

しかしつい最近まで生活されていたお部屋ですからそのままでは使用出来ません。

懇意にしていたI工務店さんにヘルプをお願いしました。

駆けつけてくれたIさんと一緒に荷物を片付け家具を2階に移動。

貼ってあったカーペットを剥がしてフローリングを洗剤で磨き、照明を明るいLEDに。

快適に書道が出来る空間にすべく手を尽くしました。

 

 

桜上水サロン教室(2013年7月~2014年10月)

 

Iさんは私が山口から東京に来た20代の頃からずっとバックアップして下さっている恩義のあるかたです。

大きさや色の揃った新古品の額縁をたくさん下さり、書道展で大変助かったことも。

 

 

Iさんの額に入ったSくんの書(当時中3)2016年4月教室展

 

公私ともに授かった恩恵は数えきれませんが、2015年の年末、突然の病で帰らぬ人に。

「古い屏風があるから使う?今度持って行くねー!」と軽トラから明るく声をかけて下さっていた矢先でした。

翌春の書道展にはIさんの額を全て使用、二人の娘さんや可愛いお孫さんも揃って観に来て下さいました。

そんな、Iさんと共に汗を流して整えた場所も大家さんの都合で出なくてはいけなくなり、また物件を探す旅に。

すると隣駅の上北沢で良い出会いがあり契約も済んでホッとしていたら別の友人から「待った!」が。

「すごくいいところがあるから、絶対いいから、ちょっと待って!」と。

 

 

むつみ会館(2014年11月~現在)

 

情の厚い友人の身を挺したお骨折りがあって使用させていただけることになったのがむつみ会館です。

 

 

 

 

町会の方々の長年の願いが叶って建立された明るく美しい会館。

 

 

 

 

広いのでどんなに大きな作品も書くことができ、生徒さんの書道の幅も広がりました。

 

 

 

 

毎年の桜まつりで作品展をさせていただくのも恒例に。

こうして思い返すと、様々な尊いご縁が織りなす中で生かされているのだと深く感じ入ります。

自分の意思で物事を決めて行動しているようでも、自分のことを後回しにして力を貸して下さる人々の力で前に進んでいるのです。

まだまだ感謝を伝えたい人はたくさんですがとても紙面に収まりません。

携わって下さった皆さま、このサイトを愛読して下さっている皆さまに心より御礼申し上げます。

これからも、継続すること挑戦することを大切に、豊かな書の世界をお伝えできますよう精進していきたいと思います。

TOP↑