2021.07.30
7月30日 HP開設9周年

毎日書道展に行ってきました。

7月といえば毎日展と思い起こされるほど日本最大規模の書道展。

 

 

東京を皮切りに10月まで全国10都市巡回

 

昨年はコロナのため開催されなかったので何だか久しぶりです。

急速に感染者が増えて都心に出るのも躊躇してしまいますが、毎日展は何としても見ておきたいと駆け込みで。

 

 

いつ見ても美しい国立新美術館

 

 

国立新美術館へのアクセスは大江戸線の六本木駅か千代田線の乃木坂駅になりますが、新宿か渋谷、あるいは下北沢で乗り換えが必要。

出来るだけ密は避けたい…と、電車の乗り換えアプリとにらめっこ。

下高井戸駅まで自転車で行き、路面電車の世田谷線に乗って山下駅、降車して徒歩2分の豪徳寺駅から千代田線乗り入れの小田急線で乃木坂駅という、混む見込みのないルートを見つけました。

少し時間はかかりましたが、ターミナル駅で人混みの中を歩くことなく到着。

乃木坂駅について、美術館直結の6番出口に向かう通路も前も後ろも驚くほど人がいませんでした。

 

 

 

 

 

新美術館は夏休みともなると家族連れも加わり毎年大混雑。

ランチやカフェの席を探すのさえ右往左往なのが風物詩ですが、今は十分にコロナ対策も施されていてある意味穴場かもしれません。

広大な会場に足を踏み入れると書道のあらゆるジャンルの見応え十分な作品の嵐。

 

 

 

 

目を皿のようにして眺めながら歩みを進めます。

毎日展最高顧問、北海道の中野北溟先生の作品の前で暫し足が止まりました。

 

 

明日死ぬかのように生きよ 永遠に生きるかのように学べ

 

先生は大正12年生まれ、明日7月31日で98歳!

いつまでも新しく美しくその神々しさに言葉も出ず、涙が込み上げました。

 

 

 

「国」(甲骨文)松崎礼文

 

「国」のこの四方八方に雨のように降り注ぐしぶきはどんな入筆で表現できるのだろう。

みんな上手いなあすごいなあと生の筆遣いに感服、勉強になることばかりです。

やはり家でパソコンの前に座っていては何も生まれない、外に出ないとダメだと心から。

今年は東京オリンピック応援企画として、オリパラをテーマにした大作「現代日本の書 選抜展示」というコーナーも設けられていました。

 

 

(左)「龍虎之勢」金敷駸房 (右)「順風」奥村章

 

東京オリンピックもコロナ禍の不穏な中、始まるまでは正直興味が持てませんでした。

しかし、先駆けのブルーインパルスに生徒さんと共に感動し花火や開会式のドローンに気持ち華やぎ。

そして何と言っても素晴らしい選手達の生き様に元気をもらう毎日です。

 

 

「跳 射 走 舞 挙」 渡邉佳苑

 

中でも深く心に刻まれたのは卓球、混合ダブルスの戦い。

準々決勝のドイツ戦でゲームカウント3-3、1対7の絶体絶命のピンチからの逆転勝利に大感動。

決勝も絶対ライブで観戦しようと決めていました。

決勝の中国戦で最初の2セットを先取された時は相手が鬼のように見え、優しそうな日本人の二人では「やっぱり無理か」と思っていたらまさかの土壇場大逆転。

最後の最後まであきらめなかった水谷・伊藤ペアにはリスペクトしかありません。

 

 

新聞紙に書いたユニークな書も

 

こんな時期だからこそ、逆境に負けず前を向いて進んでいるオリンピック選手や気力体力の充実した大迫力の書に本当に励まされます。

毎日展は明後日8月1日(日)が最終日。

会場内で『山口文林堂』さんも出店されていて優れた書道用品を手に取ってみることも出来ます。

あとわずか、まだのかたはお急ぎ下さい。

そしてこれからも注目の競技が目白押しのオリンピック、楽しみにして家での応援を続けたいと思います。

 

さて、2012年8月5日に公開したこのHPも早いもので9周年を迎えます。

皆さまに心より感謝申し上げます。

 

 

入会したばかりであどけないNちゃん(2016年当時小1)

 

 

昨年、HP開設8周年のブログ記事に、故郷岩国でお世話になった会社の先輩tatu_no_koさんからこんなメッセージをいただきました。

 

HP8周年の記録拝読しました。前田さんは現役時代(新入社員で入社して5年の間)、誰かれの区別なく笑顔で接しておられました。その姿勢が今の発展成長に繋がっていると思います。…

 

若く、会社に何の貢献も出来なかった私をこんなふうに温かい目で見ていただいていたのだと何より嬉しく胸が熱くなりました。

短い会社員生活でしたが今の私の礎となったかけがえのない時間でした。

tatu_no_koさん、いつもありがとうございます。

 

 

Nちゃん(右)は立派な6年生に

 

このサイトで活動を綴ることで身近な人達を越えてたくさんのかたと出逢い、再会し大切な絆を結ぶことが出来ました。

感謝の気持ちを書への情熱に変えて、初心を忘れず歩んでいきます。

生徒さんの未来が笑顔いっぱいになりますように!

 

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