2013.08.20
8月20日 夏休み 

 

8月7日の立秋をとうに過ぎ、今週23日は処暑と、暦の上では夏が終わりゆくはずのこの頃ですが、暑さは衰えることなく続いていますね。

皆さま、お変わりありませんか。

私は先週帰省し、故郷岩国でお盆を過ごして参りました。

帰省の度、両親と共に感謝を込めてのお墓参り、そして、必ず訪れるのは、西岩国の錦帯橋吉香公園周辺です。

見どころが多く、一度にご紹介することは難しいですが、少しづつブログに綴って行けたらと思っています。

 

 

 

まず最初に、白山比咩(しらやまひめ)神社にお参り。

今回は、朝の涼しいうちにと早朝に出掛けましたが、やはり今年の暑さは尋常ではありませんでした。

そんな中、地元の方々が作業着姿であちこちを清掃しておられます。

挨拶を交わしながら歩く園内は、とても美しく気持ちの良い空間に整備されており、心安らぐ、私のパワースポットとなっています。

 

 

緑の美しい 紅葉谷公園。

その名の通り紅葉が有名ですが、見頃の時期に訪れることはなかなか叶いません。

いつか秋に来れたら。

 

 

 

堂々とした佇まいは、香川家長屋門。

城山の頂上には岩国城の天守閣が望めます。

岩国藩の家老、香川氏の表門ですが、内側は個人の住宅になっていて立ち入ることは出来ません。

 

 

 

この辺りは、岩国藩の城下町である武家屋敷等を中心にした歴史的な街並みに、一般の住宅や店舗が混在しているため、横山地区景観形成計画によって、和の風情ある雰囲気が大切に守られています。 

 

 

 

こちらは、吉川家墓所の入り口。

周辺の住宅も、趣のある格子戸のある家や、塀が白壁のお宅が殆どで、江戸時代さながらの情緒あふれる風景に溶け込んでいます。

今年6月に六本木の国立新美術館にて開催された「日本の書展」にご一緒した、岩見屋錦舟先生もこの地区にお住まい。

この日は、お時間を作っていただき、ご自宅でお目に掛かることが出来ました。

先生は、米軍岩国基地で行われる書道パフォーマンスで披露される作品の制作中で、迫力一杯に黒々と光る墨の乾かないうちの「和」という古代文字を、拝見させて頂きました。

 

 

 

イベント当日は、通訳の方を介して、平和の「和」とは、そして日本人の心の「和」についてのお話もなさるとのこと。

先生の素晴らしい書道パフォーマンスを目にした外国人の方々にも、感動が広がるのではないでしょうか。

 

 

 

さて、岩国で過ごす夏、一度はどこかの海辺へと向かいます。

 

 

今年は、「潮風公園みなとオアシスゆう」へ。

 

 

 瀬戸内海の穏やかな海と、白い砂浜は心落ち着く光景です。

 

 

 

そして、今回の旅では、学生時代の友人に会いに行く途中で、見事な夕景に遭遇しました。

錦帯橋のたもとを流れる錦川の支流、門前川に架かる愛川橋よりの眺め。

空も水面も美しい夕暮れ色に染まっています。

 

 

 陽が沈み完全に暗くなるまでの数分間、夜とも昼ともいえない不思議な「マジックアワー」と言われるひとときでしょうか。

眺めているうちにもどんどん変化していく色の美しさに、暫し見とれました。

 

 

 

 

帰省の最終日には、広島市内で行われた高校時代の同窓会に参加。

懐かしい顔ぶれに、時を忘れて楽しみ、名残惜しい気持ち一杯で故郷を後にしました。

 

岩国の山、川、海の豊かな自然と、歴史や文化の薫り、世代を超えた人々の温かさが血肉となり、育てて頂いたように感じます。

 

 

 

 

 

紅葉谷公園、洞泉寺(とうせんじ)にある歌碑。

「まもられて あるを信ぜむ 夜半(よわ)にきく

              しぐれの声のさみしかるとも」

 橋本武子

 

 

 

 

次回のブログでは、錦帯橋近くのお土産物屋さんで見つけた、岩国出身の小説家「宇野千代」氏直筆の恋歌について触れてみたいと思います。 

 

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