2018.08.30
8月30日 八月の空へ vol.2

猛暑の中、個別レッスンの生徒さんが美しい浴衣姿で来て下さいました。

 

 

 

 

『装いでパフォーマンスが変わることを体験したかった』とのことで、ご自身で着付けされ、髪も涼しげにアップにして、浴衣の柄も書道なので古典柄を選ばれたとのこと。

その前向きな姿勢に感動でした。

やはり和服を着ると、袂もあるので身体の使い方が変わります。

背筋も自然に伸びて、線もスッキリと、それはそれは優美な作品が仕上がりました。

 

 

 

 

さて、8月も残すところあと1日。

どの月にでも、その日が来れば必ず思い出すことが人それぞれにあることでしょう。

中でも8月は、何か向こう側が近く感じる特別な月のように思います。

 

 

折り句 『えんにち(縁日)』

  

  え い久に続くと思っていた家族の日々

ぼ ん 踊りの輪の人波

  に じの向こうに行ってしまった

  ち ちが近くにいるような


一昨年、父との別れがありましたが、お盆になるとまた逢えるような嬉しい気持ちになります。

今でも空から私達のことを見てくれているでしょうか。母も元気にまだ働いているから安心して下さいね。

 

そして、8月は生きていることへの感謝を想う月でもあります。

 

 

 

折り句 『いのり(祈り)』

 

   い ま生きていることのありがたさをかみしめる原爆忌

い  ち尽きるまで折り続けた千羽鶴に願いを込めた少女の

お  鶴を捧げ持つブロンズ像に 世界の平和を祈る

 

広島の原爆で、被ばく10年後に12歳の若さで白血病で亡くなった佐々木貞子さん。

のちに、平和公園にある『原爆の子の像』のモデルとなりました。

 

 

 

 

千羽鶴を折ったら治ると信じて病床で鶴を折りつづけた貞子さんを忘れることなく、この与えられた命を尽くして平和の尊さを伝えて行けたらと思います。

 

そして、今日、8月30日は母方の祖母の命日でした。

幼い頃からとても可愛がってくれた祖母が旅立って35年になります。

今朝、故郷岩国の空に向かって手を合わせました。

優しかった叔父(母の弟)も11年前63歳の若さで逝き、父も亡きあと一人淋しくなった母。

有限の母との時間も大切にしたいと心から思います。

 

生前、明るく活動的で、温厚な性格から周囲の人々からとても愛された叔父。

日々、気丈に頑張っている叔母や母へエールを込めて折り句を書きました。

 

 

折り句 『たかゆき(隆之)』

 

た いむマシンに乗って戻れるならば

か ぜを切って飛んで行きたい

ゆ き先は青空の彼方

き おくの中で笑ってるあなたにただ逢いたくて

 

八月の青い空は天国に一番近い空です。

 

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