2024.08.30
8月30日 2024夏休み写真日記 vol.2

これまで経験したことのないといわれるほど大規模の台風が各地で大きな被害をもたらしています。

皆さまの地域は大丈夫でしょうか。

進路の予想も難しく、日本中どこにいても油断出来ない毎日ですね。

どうかこれ以上被害が広がりませんように。

 

さて、夏休みラストスパート編です。

お付き合いくださいませ。

昨年3月にグランドオープンして以来、行ってみたかった東京ミッドタウン八重洲。

 

 

地上45階、地下4階、JR東京駅直結

 

超高級のブルガリホテルや中央区立の小学校が同居する新しい形の複合タワーです。

エントランスには日本の伝統文化である西陣織パネルを組み合わせたLEDゲート、屋外空間には輝きを放つ光の彫刻。

一足早く開業したお隣のヤンマービルにはヤンマーの象徴である赤いトラクターが鎮座し、桜を模したオブジェが圧巻でした。

 

 

JAPAN VALUEを世界に発信

 

次は、近年話題になっているイマーシブミュージアム(没入して体験する展覧会)。

 

 

住友不動産新宿南口ビル『ベルサール新宿南口』

 

西洋絵画に日本の浮世絵が強く影響していることは知られていますね。

 

 

印象派と浮世絵~ゴッホと北斎、モネと広重~ 

 

その根源をCG(コンピューターグラフィックス)で次々に浮かび上がらせたとんでもない仕掛けに驚嘆するばかり。

四方が巨大なスクリーンで囲まれ、自由なスタイルで滞在出来る展示室。

 

 

音と映像によって五感全てで名画の世界に没入

 

ゴッホの「星月夜」、そして世界に誇る北斎の「神奈川県沖浪裏」の大波がザバーンザバーンと大迫力で迫りくるクライマックスは感動して涙。

 

 

会期は10月29日まで

 

そしてこちらは夏休みの自由研究といったところでしょうか、日比谷公園にある日比谷図書文化館(旧日比谷図書館)。

 

 

江戸の歴史を学べる展示室やカフェも併設

 

朗読家・フリーアナウンサーの中村雅子さんよりご案内をいただき「瑞穂の宮のお話」朗読会を聴講。

古事記や日本書紀よりも古いと言われる「ホツマツタヱ」による古代日本の国造りのお話です。

雅子さんの美しい語りとよどみないトークが心に沁み入りました。

 

内幸町駅A7出口より徒歩すぐでした

 

次は、涼しい美術館で日本の夏をテーマにした展覧会を二つ。

 

 

日本初の日本画専門美術館

 

JR恵比寿駅から久しぶりに都バスに乗り、二つ目の広尾高校前で下車、すぐ目の前にそびえる山種美術館。

東山魁夷の絵画を中心とした、日本の夏を満喫できる展覧会開催中です。

 

 

9月23日まで

 

中学生の時、国語の教科書に、満開になったばかりの枝垂れ桜とその真上にのぼった満月の奇跡のような巡りあわせを描いた文章がありました。

添えられていた、魁夷画伯の手による絵画の美しさは目に焼き付き、その一期一会の尊さに深く感銘を受けたことは今でも忘れられません。

 

 

『花明かり』1968年

 

館内は全面的に撮影NGでしたがこちらの目にも涼やかな作品のみOKでした。

 

 

『緑潤う』  1986年

 

東山ブルーと呼ばれて多くの人から愛されている瑞々しい青や緑の色彩はため息が出るばかり。

外は猛暑でも、数々の名画に浸っているとマイナスイオンに満ちた森林浴をしているような心持ちでした。

二つ目は中目黒にある郷さくら美術館(さとさくら美術館)。

 

 

桜をモチーフにしたスタイリッシュな外観

 

桜の季節には大勢のお花見客で賑わう目黒川のほとりに位置しています。

 

 

昭和以降の現代日本画専門館

 

こちらも日本ならではの涼を感じられる夏の風物詩満載の絵画展。

短冊に書かれた仮名書とのコラボ作品もあり勉強になりました。

 

 

9月8日まで

 

最後は新宿区早稲田にある『漱石山房記念館』。

 

 

あちこちに猫のオブジェがありました

 

明治の文豪・夏目漱石は新宿で生まれ育ち、49歳で亡くなるまでの最後の9年間をここ早稲田南町で暮らしたそうです。

 

 

 

 

本宅は残念ながら戦火で焼失したそうですが、家の前にあったという大きな芭蕉の木やお庭の様子が再現されていました。

 

 

館内はほぼ撮影禁止

 

私は子どものころから読書が大好きで、特に夏目漱石の作品は全て読み込んだほどのファン。

 

 

 

 

来月、上野の東京都美術館で開催される第108回書教展では「丹水会小品展」のコーナーに漱石の言葉を書いた作品を出品しています。

この夏はこの言葉から伝わる心や奥深さを表現すべく、もがき、追求した日々でした。

ご都合が合いましたら是非、初秋の上野公園へ逢いにいらしてください。

 

 

 

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