2019.09.10
9月10日 第104回書教展《奨励賞》受賞

関東地方は週の初めの通勤時間を直撃した台風で大きな影響がありました。

皆さんのお住まいの地域は大丈夫だったでしょうか。

台風一過で猛暑が戻り、道路にはまだいろんなものが散乱しています。

お出かけには充分ご注意下さい。

台風の過ぎ去った午後、なぜかいつもより人の少ない新宿駅のお花屋さんはすっかり秋模様で気持ちが落ち着きました。

 

 

 

 

さて、来週9月19日(木)より全日本書道教育協会主催の『第104回書教展』が会期になります。

 

 

 

 

先週、突然電報が届きなんと『奨励賞』とのこと!思いがけない大きな賞に驚くばかり。

公募展は各種ありますが、山口県岩国で10代後半の頃から古川奠雪先生のもとひたすら近代詩文書を出品していました。

東京の展覧会に出品しても見に行くことも結果を気にすることもなく、先生や先輩方の熱気に包まれてただただ楽しく書き続けていたように思います。

月日は流れ経験を重ねると、それぞれの公募展の得意な作品分野や上位の傾向なども見えてくるもの。

日本を代表する仮名作家の高木厚人名誉会長率いる『書教展』はやはり優れた仮名作品が会場を席巻しています。

数年前までは分野も「漢字」と「仮名」のみで、私も漢字や仮名に取り組んでいた時期もありました。

これも「漢字仮名交じり文」である近代詩を研究する上で大きな学びになったのではと思います。

しかし、師の根本伸也先生は「新しい風を吹かせて欲しいから好きなものを書いて出して。」と広い心で背中を押して下さり、ここ数年は自分が楽しいと思える近代詩文書にエネルギーを注いでいました。

そんな異端の私がまさか賞をいただけるとは思ってもいませんでしたので、本当に先生のおかげとこの上ない喜びです。

 

秋の初めの爽やかな上野公園、皆さんご都合が合えば是非お運び下さい。

東京都美術館2階の書教展会場は広く非常に多くの作品が展示されています。

ご高覧いただけるようでしたら書教展受付で「前田遥水の作品はどこですか」と尋ねてから入室されるとスムーズかと存じます。

作品は近代詩文書(三尺×六尺 約90㎝×180㎝)横長で薄茶色の紙のものです。

私は3連休、館の内外にいる予定ですので作品のところにいなくてもご一報いただけると幸いです。

 

【 第104回 書教展 】-伝統の書美を翼に乗せて-

日時:令和1年9月19日(木)~26日(木) AM9:30~PM5:00(最終日は正午まで)

場所:東京都美術館2F  第1展示室から第3展示室(台東区上野公園内) 

内容:役員・一般部・学生部・席書大会作品(毛筆・硬筆部門あり)

9/23(月)13時より一般部・学生部に分かれて作品解説が行われます。

 

インテリアにも合う小作品から迫力のある大作、元気いっぱいの子供達の作品が所狭しと展示されています。

会場でお会いできると嬉しいです。

 

 

そして、先週はもう一つ嬉しい郵便が。

筆文字デザインを担当させていただいた『座☆吉祥天女』さんの公演チラシが届きました。

 

 

 

 

今回は劇団名やタイトルの文字だけでなく、表面と裏面のイラスト部分も全て筆で描かせていただきました。

 

 

 

Webデザイナーの雨堤さんはじめ多くの方の力をいただき、物語の魅力を伝える素敵な紙面になったのではと感謝しています。

このお話はまた次回に。

 

 

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